« 天文オタクへの遠い道 | トップページ | ネイルとラッキーカラー☆カルジェル »

2006年7月20日 (木)

One sunny day on the train

占い師の仕事を始めてよかったなと思うのは、見ず知らずの人と気後れせず会話できるようになったこと。

お客様は、日常かぶっているペルソナを取り去り、ただの男、女になって苦しい心情を吐露される。

ドアを開けたらそこは異界みたいな占いの場の特殊性もあるし、身近なお友達に話すのとは違う安心感、秘密が漏れないという信頼があるからだろうか。

(心理カウンセラーやお医者さん、弁護士さんと同じように、占い師にも守秘義務を守るという職業倫理がある)

こちらも占い師というペルソナはかぶるが、ある程度入り口をオープンにしないと勤まらない仕事だ。

この仕事を始めてから、気がつくと電車やバスの中で見知らぬ人と会話している。

臆せず席を譲れるようにもなった。

目の前に立つ人はもちろん、ちょっと離れたところにいる人も腕を引いて座らせる。

もちろん注目の的にはなる。恥ずかしい?それが何だというんだろう。

思春期の頃、譲りたい気持ちはあっても、「次の駅で降りますので」とか、「結構です。(まだ若いのよ)」なんて言われるのが怖かったし、何よりその場面を車中の人に注目されるのは恥ずかしかった。

歳を重ねるごとに、恥ずかしいことが減っていく。

本当に恥ずかしいことは、自分だけ全裸で外を歩くことぐらい?というのは極端だけど、注目されるくらいのことは何でもない。

ある晴れた日、オフピーク時間帯にJRの座席に座っていたら、40代くらいの恰幅のいいサラリーマンの男性が、片手に杖を、片手に大きなアタッシュケースを乗せたゴロゴロ (車輪) を引いて乗り込んできた。

どうも交通事故か何かに遭われてお怪我されたようだ。

本来なら健康な男性で、席を譲る立場の人だったかもしれない。

あぁ、これからどんどん車内が混んでいくから大変だろうな。

席を譲ってあげたいけど、自由にならない体に対して歯がゆい気持ちを持たせてしまうかな?と少し躊躇した。

私も腰がイタイし、座ってようかしら?

でも結局、その人にだけ聞こえる声で「どうぞ」と譲った。

一瞬びっくりしたような顔をした後、「ありがとうございます」とお座りになった。

年配の人を差し置いて、女性を差し置いて、自分が座るなんて、と思われたに違いない。

社会的に弱い立場になることは今まであまりなかった方だと思う。

衆目の面前で自分の弱さを認めるのは慣れてなかったかもしれない。

そんな中でこちらの気持ちを素直に受け取ってくださり、感服した。

目の前に立つのは先方も気詰まりだろうし、2、3席先に移動して立った。

しばらくして私が降りる段になると、その男性が周囲にも聞こえる声で、「あの、ありがとうございました」ってお礼を言ってくださった。

私も、「お大事にしてくださいね」とお声を掛けて降りた。

その人の心の動きが伝わってきて、母親が息子を見るような愛おしい気持ちになった。(変かしら?)

いつかあなたが元気になったら、私以外の誰かにボールをパスしてね。

恥ずかしがらずに、堂々と。

Dance as if no one was watching...
...sing as if no one was listening...
...and love as if you've never been hurt..

Heartcandle

|

« 天文オタクへの遠い道 | トップページ | ネイルとラッキーカラー☆カルジェル »

コメント

安心して心を見せる事ができるのは
凛とした空気感を持ち
優しく受け止める準備が感じられる人だから
だと思います。
まさに、アナタの事ですよぉ

投稿: ayaya | 2006年7月21日 (金) 01時12分

なんのなんの。子供に返ってるだけだよ。
勉強を教えてる子に、「先生、救いようないくらい子供だね(^o^;)」って呆れられる始末。
彼は自分がしっかりしないとって思ったらしく、一生懸命勉強に取り組み、一学期の通信簿は飛躍的にアップ!
今、私の一番の元気の源は彼かもしれない。

*最後の詩の作者がわからず、出典を明らかにできませんでした。
ご存知の方、教えてくださいm(..)m

投稿: Fiona | 2006年7月21日 (金) 09時54分

この記事へのコメントは終了しました。

« 天文オタクへの遠い道 | トップページ | ネイルとラッキーカラー☆カルジェル »