« 蜜柑の花咲く丘-ネロリの香り | トップページ | 言の葉がもたらすパワー »

2006年2月21日 (火)

映画ウォーク・ザ・ラインに見る同士愛

映画、『ウォーク・ザ・ライン』を観てWalktheline

親友であり、同士であり、母であり、恋人であり・・・そういうオールマイティな女性を男性は手放せないのだろうか。

今はコーンウォール公妃の称号を持つ、チャールズ皇太子の奥様、カミラさんもそういう人であるらしい。どう見ても、故ダイアナ妃の初々しさと、お世辞にもお美しいとはいえないカミラさんとを比べると、チャールズ皇太子のご趣味に首を傾げずにはおれなかった。

あの有名な電話盗聴事件でもわかるとおり、チャールズ皇太子はカミラさんにメロメロだったらしい。あるときは乗馬や狩猟などの共通の趣味を楽しめる親友、あるときは恋人、あるときは暖かく迎えてくれるお母さん。

夫にこんな女性の友人がいたら、妻は恐怖におののくだろう。

だって、家庭を経営していかねばならない妻が、夫と同志的な友情を育むのはかなり難しいから。夢を語る前に、目の前の請求書を片付け、子供を食べさせなければならない。

さて、アカデミー主演男優賞&主演女優賞受賞は必至という呼び声が高い、『ウォーク・ザ・ライン- 君に続く道』 でもそんな三角関係が描かれている。

1950年代アメリカ、エルヴィス・プレスリーと同時代に活躍した伝説のロカビリー歌手 ジョニー・キャッシュと、彼を支え続けた女性歌手、ジューン・カーターの愛の軌跡。

ジョニーには売れない時代を支えてくれた糟糠の妻とかわいい娘がいた。一方ジューンは2度の不幸な結婚を経たシングルマザー。

今でいうとW不倫だが、音楽への情熱が二人の絆を深めていく。
でもすんなりハッピーエンドにはならず・・・ 同士女の抑制の効いた愛情表現が切ない。

離れてはクロスする彼らの人生。その後どうなったかは、映画を観てのお楽しみ♪

題名になっている、"Walk the line" は、ドラッグと酒に溺れるジョニーにジューンが叩きつける言葉だ。
「まっすぐ歩きなさいよ!= しゃんとしなさいよ!」という意味だが、この場合、酔っ払って千鳥足で歩かないでよ!というニュアンスも入っていて面白い。

ジョニーを演じるのは、早世したリバー・フェニックスの弟(顔は似てもにつかないが)のホアキン・フェニックス。
ジューン役は、『キューティーブロンド』で、お馬鹿な女子大生が弁護士になるサクセスストーリを好演した、リーズ・ウィザースプーン。

歌は吹き替えなしということだけど、リーズの声は本職のカントリー歌手のように素晴らしい。

劇中、ジョニー・キャッシュには優秀なお兄さんがいる。父親は兄の方を溺愛し、弟のジョニーを疎んじていた。この辺は、ジェームズ・ディーンの『エデンの東』を髣髴させる。

そういえば、ホアキン・フェニックスの兄、リバー・フェニックスの遺作となった、『愛と呼ばれるもの』 は、テネシー州ナッシュビルが舞台で、カントリー歌手の男女の愛を描いている。ホアキンの熱演はリバー兄へのオマージュだろうか。

ラブストーリーが苦手な方も、ライブのシーンは楽しめるはずだ。全編の半分くらいが歌、歌、歌。キャラバン隊のように街から街へ移動していくツァーメンバーには、若かりし頃のエルヴィス・プレスリーの姿も。

刑務所で囚人を前にして歌うシーンは圧巻! 囚人たちが作業靴で踏み鳴らすビートをバックに力強く歌うジョニー。生録で製作したレコードは、当時、ビートルズより売れたそうだ。

映画を観終わった後、誰もいない道を顎を上げて、Walk the Line !そぞろ歩きしながら家路についた。

|

« 蜜柑の花咲く丘-ネロリの香り | トップページ | 言の葉がもたらすパワー »

コメント

これ絶対観たい!と思ってました。だって「キューティブロンド」
大好きなんだもん。ふふふ
感動したいなぁー・・

投稿: ayasama238 | 2006年2月21日 (火) 19時56分

私もこの映画気になってたんだー。
実は昔リバーフェニックスが大好きだったんだ・・弟さんも良い役者になったのかな?
確かに夫婦の場合、夢を語る前に生活が・・難しいよね~~

投稿: Yuki | 2006年2月21日 (火) 22時02分

ayasama、今度キューティーブロンドのコスプレしてよ!似合いそうだぁ。

Yukiちゃん、リバーの遺作、日本未公開だけどビデオやさんにあるから観てね。
ガリガリでちょっと痛々しいけど、素敵だよ。相手役の子は実生活も恋人だったって。

投稿: Fiona | 2006年2月21日 (火) 23時55分

この記事へのコメントは終了しました。

« 蜜柑の花咲く丘-ネロリの香り | トップページ | 言の葉がもたらすパワー »